Mathieu Ganio
「ダンスはいつも私の人生の一部でした。両親が離婚していたので、母がツアーに出るときは私も一緒に連れて行かれました。ダンススタジオで午後を過ごすのは心地よい時間でした。家では、母がビデオでバレエを学ぶのを見るのが好きでした。7歳のとき、母に“やってみたい?”と聞かれたんです。当時、柔道をやっていたこともあって体を使うことには慣れていたので、ダンスを始めるのもごく自然に感じました。」
ドミニク・カルフーニとドニ・ガニオという元エトワールの両親の影響を受け、マチュー・ガニオはごく自然に幼少期からダンスを始めました。まずマルセイユ国立高等ダンス学校に入学し、その後パリ・オペラ座バレエ学校へ。2001年にはバレエ団に入団します。彼のキャリアは急速に飛躍し、2002年にコリフェ、2003年にスジェへと昇進。そして20歳の若さで史上最年少のエトワールとなりました。
「ノーブル・ダンス(気品ある踊り)」と称されるスタイル、優雅さ、パートナーとしての卓越した資質で高い評価を受けた彼は、世界各地で次々と主役を演じます。2005年には『ラ・シルフィード』のジェームズ役でオーレリー・デュポンと共演し、ブノワ賞を受賞。その後も『カリギュラ』のタイトルロール、『ダフニスとクロエ』のダフニス役、『くるみ割り人形』の王子役など、数々の名作に出演。2016年にはルドルフ・ヌレエフ版『ロミオとジュリエット』でロミオを演じ、ジャン・コラリとジュール・ペローによる『ジゼル』ではアルブレヒト役を務めました。
MATHIEU GANIO
(Vogue Hommes制作、J.M. WESTON提供)
J.M. WESTONがかつて、ヌレエフやニジンスキーといった著名なダンサーたちのために靴をデザインしていたことをご存知でしたか?
ー いいえ、知りませんでした。でも、まったく驚きません。ダンスという芸術も、靴づくりに必要な緻密さも、どちらも「動き」への敬意の表現だと思います。
J.M. WESTONに関する最も古い記憶は?
子どもの頃、母がよくJ.M. WESTONのことを話していました。というのも、彼女の兄が若い頃から熱心なファンだったんです。
ダンサーとして、J.M. WESTONと共有している価値観は何だと思いますか?
細部へのこだわり、量よりも質を追求する姿勢、舞台裏で密かに時間をかけて行う準備。そして技術の継承や、ある種の「フランスらしさ」を体現したいという思いも共通していると思います。
日常の中で、パリからインスピレーションを受けることはありますか?
パリは大好きです。子どもの頃から住むのが夢だった街で、今はここで暮らせて本当に幸せです。アーティストであるなら、パリからインスピレーションを受けないなんてあり得ないと思います。


撮影で印象に残っていることは?
今回の撮影は私にとって新しい経験でした。正直なところ、結構大変でした。真冬のパリ中を移動しながら、急きょ代役としてオペラ座へ何度も駆け込んだりして…。でも、何よりも印象に残っているのは、撮影チームの皆さんが本当に親切で、終始支えてくれたことです。
J.M. WESTONの男性像とは?
上質なものを好み、品質を大切にする人。控えめなラグジュアリーを理解している人です。一言で言えば、「真のエレガンス」を体現する男性ですね。
「優れたダンサーと優れた靴職人を比較すると?」
ダンサーも靴職人も、どちらもクオリティに対する美意識と、理想を追い求める姿勢を持っています。観客や顧客を喜ばせることができた時、私たちは幸せを感じます。結局のところ、私たちは彼らを旅に連れて行きたいんです。芸術という自由な世界へ──そんな夢の空間を届けたいという想いは共通していると思います。
J.M. WESTONと聞いて思い浮かぶ3つの言葉は?








