Maison Kitsuné

Maison Kitsunéは、2002年に共同創設者でありクリエイティブディレクターでもあるGildas Loaëc（ジルダ・ロアエック）とMasaya Kuroki（黒木理也）のふたりによって構想され、誕生しました。

ふたりが日本を訪れたことをきっかけに、音楽とファッションへの情熱をひとつに融合させたブランドを作るというアイデアが生まれます。「Kitsuné（キツネ）」という名前は、日本語で「狐」を意味し、変幻自在で多面的な存在の象徴として、彼らにとって最も自然なネーミングでした。

それ以来、シーズンを重ねるごとに、パリと東京の影響を受けた現代的なファッションのビジョンが形成されていきます。どこか挑発的で、そして洗練されたそのスタイル。Maison Kitsunéの男性像・女性像は、伝統とモダン、快適さとシンプルさ、シックとリラックス感の絶妙なバランスによって際立ちます。

「定番」は常に再解釈されながらも、コレクションにタイムレスな魅力を与え、色、柄、素材の大胆なミックスによって、時代の空気をしっかりと捉えています。美しさへの情熱と、細部や仕上げへのこだわりは、Maison Kitsunéを唯一無二のクラフツマンシップを持つメゾンたらしめています。

創業から13年の間に、ブランドは着実に成長を遂げ、世界中に300以上の取扱店舗を展開。パリに4店舗、ニューヨークに2店舗、東京と香港にそれぞれ1店舗と、国際的な存在感を強め続けています。

イースト・ハンプトンの空気感を纏って

Maison KitsunéがJ.M. WESTONのクラシックモデルに手を加え、新たな解釈を加えた今回のコラボレーションは、イースト・ハンプトンから抜け出してきたような架空のアメリカ人像をストーリーの軸に据えています。

Maison Kitsunéの創業者であるふたりは、時代を超えて愛される“プレッピー”スタイルと、上質な素材を用いた細部へのこだわりに強い関心を持っています。

このコレクションには、ハンプトンの海辺のリゾートを象徴するイメージが色濃く反映されており、彼らは1950年代のアメリカの上流階級が、ボートパーティや友人との穏やかな午後といった、日常のささやかな楽しみを満喫していた様子を収めた写真にインスピレーションを得ました。

すべての背景にあるのは、シンプルで気取らないシックさ。

その精神が、今回の特別な一足にも息づいています。