Cédric Klapisch
1961年9月4日、パリに生まれたセドリック・クラピッシュは、リセ・ロダンで学んだのち、文学系の準備クラスで2年間過ごし、その後パリ第3大学(サンシエ)で映画を専攻。さらにパリ第8大学(サン=ドニ)で映画学の修士課程を修了しました。23歳のとき、彼はアメリカ・ニューヨーク大学(NYU)に渡り、2年間映画を学びました。現地では多くの短編映画でチーフカメラマンを務め、自身の作品制作も始めました。
帰国後は、長編映画の撮影現場で電気技師として経験を積みます。1989年に発表した短編映画『Ce Qui Me Meut』は、数々の映画祭で賞を受賞し注目を集めます。そして1992年、長編デビュー作『Riens Du Tout』を発表。翌年にはテレビ局Arteからの依頼で、1975年の高校生活を描いたTV映画『Le Péril Jeune』を制作。この作品には後に何度もタッグを組むことになるロマン・デュリスやヴァンサン・エルバズが出演しました。
その後、舞台劇『Un Air De Famille』を観劇したクラピッシュは、ジャン=ピエール・バクリとアニエス・ジャウイから映画化の監督を依頼され、快諾。2000年代初頭には、スペインへ留学する青年を描いたコメディ『L’Auberge Espagnole』を制作し大ヒット。2005年には続編『Les Poupées Russes』、2008年にはパリを舞台にした群像劇『Paris』を、2013年には三部作の最終章『Casse-Tête Chinois』を発表しました
LA CHOSE SURE BY CEDRIC KLAPISCH
J.M. WESTONは、セドリック・クラピッシュが手がけたショートフィルム『LA CHOSE SURE』を公開しました。舞台はパリ。物語、調査、そして視点のねじれが交錯する5分間の短編です。
本作では、ジャンルの境界が曖昧になり、男性性と女性性の揺らぎが描かれます。これは、J.M. WESTONのアーティスティック・ディレクター、ミシェル・ペリーがレディースラインで表現した「性を超えた美意識」の延長線上にある作品です。
クラピッシュは、その映像演出を通して、J.M. WESTONのシューズに宿る「確かさ」の中に潜む曖昧さ、そして洗練と遊び心の共存を巧みに描いています。


J.M. WESTONは、才能あるアーティストや熟練のプロフェッショナルによる“解釈”を歓迎しています。靴づくりのメゾンは、彼らの創造力に自由を与えるのです。ディディエ・ヴァン・コーヴラールが、自身の小説執筆を通じてブランドと築いた特別な絆について語ったように、J.M. WESTONは、映画『La Chose Sûre(確かなもの)』を通して、セドリック・クラピッシュに“女性”という存在についてのまなざしを託しました。
このフィルムが生まれたのは、「タイムレス」という価値観——すなわちクラシックとモダンの間にある繊細な緊張感——を共に表現したいという想いから。
J.M. WESTONは、フランス人映画監督の自由な発想を尊重し、クライム・フィクション(犯罪小説)にインスパイアされた“靴の物語”が生まれました。
『La Chose Sûre(確かなもの)』:
脚本・監督:セドリック・クラピッシュ
製作:イレーヌ
音楽:リザ・マニリ & セバスチャン・ドラージュ
 
  
  
  
  
  
  
  
  
  







